JR東日本・羽越本線「羽後岩谷駅」の周辺には長閑(のどか)な住宅街が広がっている。その住宅街のなかに佇む1軒の酒屋がある。酒屋の名前は「酒のまるけん」だ。
店主の高橋健太さんは、生まれも育ちも由利本荘市の37歳の男性だ。今回は健太さんに密着し、開業に至るまでの経緯やお店の魅力を深掘りした。
知れば知るほど惹きこまれていく、“トガりにトガッた”超マニアックな酒屋の魅力を皆さんにお届けする。
転職を繰り返すなかで“お酒”に出会ったのが開業のきっかけ
—–健太さんは由利本荘市出身とおうかがいしました。
由利本荘市の矢島地域(旧矢島町)出身です。矢島小・矢島中・由利工業を経て、現在は酒屋を営んでいますね。
—–生粋(きっすい)の由利本荘市民ですね!酒屋を開業するまでの経緯を是非教えてください。
実は、高校を卒業する時に就職先が決まっていなかったんです。心配してくれた当時の教師に、卒業式の翌日に呼び出されて登校したりもしましたね。
その後無事にホームセンターのパート社員として採用され、そこで2~3年ほど働きました。ただ飽きっぽい性格のせいか、何度か転職を繰り返すようになりましたね。
—–僕も転職回数が多いので気になりますね。詳しく教えてもらえますか?
ホームセンターを辞めた後、園芸用品店で約半年働きました。さらに転職し、総合スーパーのホームセンター部門に2年ほどいましたね。
そこからまたまた転職し、娯楽施設の主任になりました。娯楽施設は1年未満で退職しましたね。職場の環境があまり僕にあっていませんでした。
その後、以前勤めていた総合スーパーに出戻りして約2年働きましたね。総合スーパーを辞めてからは、県が実施する半年間のトライアル事業に参加しつつ就活をしていました。
—–お酒とはまだ出会っていないようですね。
この就活でやっとお酒に関わるようになるんですよ。内定した新しい就職先が、お酒を中心に取り扱う「やまや」だったんです。
ここでは8年ほど働きました。仕事を通じてお酒に関する色んな知識を身につけられましたね。
それに職を転々とするなかでやっていた飲食店でのバイト経験も活きていますね。接客とかが特に。
そしてある時ふとこう思ったんですよね。『俺のこれからの人生って酒なんじゃね?』って。
—–人生を振り返ることで気づけたんですね。その後はどのように進めたのですか?
まずは、仕事の合間を縫って商工会の創業塾に参加しましたね。そこでは、県や市の補助金を獲得するための事業計画書の作り方やプレゼンのやり方を学びました。
その後、2022年の6月末に長年お世話になった「やまや」を退職しました。
当時は理由を伏せて退職したんですよ。まあ、後から同僚にバレちゃいましたけど。今では時々うちに遊びに来てくれますよ。
県と市から補助金を貰えたので、その年の11月30日に無事にお店をオープンできました。トータルで1年半ほどかけて準備しましたね。
—–思い立ってからの行動力が凄いですね!ちなみにお店の名前の由来は?
ここに元々あった店舗が「スーパーまるきん」だったことと、僕の名前が「けんた」だったことから『1文字だけ変えればいっかー』で「酒のまるけん」にしましたね。
お客さんの覚えやすさと馴染みやすさを重視してます。
—–水面下で着々と下準備をしていたんですね。売り上げは当初から順調でしたか?
開業した年の12月は、年末年始の需要の高まりもあり売り上げが良かったですね。
ただ年明けの23年1~2月は結構ヤバめに売り上げが下がっちゃって。金融機関で資金調達しちゃいましたよ。
ただその後は比較的順調で、売り上げが毎月伸びている感じですね。昨年の同時期よりも売れていますよ。
実は、23年の秋からはネット販売も始めたんです。良かったら是非覗いてみてくださいね。
健太さんのこだわりがギュっと詰まったお店の魅力とは?
—–品揃えにこだわっているそうですね。
めちゃくちゃこだわっていますね!由利本荘市内だとうちでしか買えないお酒ばかりを沢山取り扱っていますよ!
だいぶ個性的でマニアックな日本酒・ウイスキー・ビールばかりを置いていますね。
まずはウイスキーです。オフィシャルボトルとボトラーズウイスキーを多数揃えているのでウイスキー好きに是非立ち寄ってもらいたいですね!
最近では県外からのお客も増えています。
次はうちオリジナルの「萌酒」シリーズです。由利本荘市内の8つの地域をモデルとした萌えキャラをデザインし、それぞれのキャラをイメージした日本酒を作っちゃいました。
関東圏のお客からの需要が高まっており、好調な売り上げですね。
日本酒にも結構こだわっています。
岩手県の紫波酒造店の「紫宙」や、同じく岩手県の菊の司酒造が製造している「innocent」シリーズなど、酒造と特約店契約を結ばないと卸せない日本酒がたっぷりあるんです。
最後は「宇宙ビール」ですかね。宇宙ビールとは、山梨県の「うちゅうブルーイング」が手掛けているクラフトビールです。
数あるクラフトビールのなかでも特に人気が高いので、『1人1本まで』と購入を制限している酒屋さんもあるほどなんです。それに1種類のみしか取り扱っていない店舗もあったり。
うちではこのように何種類も取り扱っており、購入制限もしていません。
ただ今後、宇宙ビールをうちで取り扱っていることが認知され、巷での人気がでてきたら購入制限をするかも知れません笑。
無類のホルモン好きが高じて「腹ペコえこひいき加盟店」に
—–マキシマム ザ ホルモンのグッズを沢山飾っていますね。
実は僕、無類のホルモン好きでして。好きが高じて「腹ペコえこひいき加盟店」に登録しちゃいました。
CDやアイテムについてくる「腹ペコえこひいきクーポン」を持ってきてもらったら特典と交換しますよ!
特典の交換とあわせてお酒も買ってってくださいね!
—–今回の取材を通して、お店への強いこだわりを体感できました。ありがとうございます!
こちらこそありがとうございました。また来てくださいね。
「酒のまるけん」の基本情報
営業時間 | 10:00~18:00(火曜定休) |
駐車場 | あり(15台) |
支払方法 | ①クレジットカード ・タッチ決済 ・VISA ・mastercard ・Union Pay ・JCB ・AMERICAN EXPRESS ・Diners Club ・DISCOVER ②電子マネー ・iD ・楽天Edy ・Kitaca ・Suica ・PASMO ・TOICA ・manaca ・ICOCA ・SUGOCA ・nimoca ・はやかけん ・WAON ・nanaco ・PiTaPa ・QUICPay ③QRコード決済 ・LINE Pay ・R Pay ・d払い ・PayPay ・メルペイ ・au PAY ・ゆうちょPay ・WeChat Pay ・Alipay ・UnionPay |
電話番号 | 0184-74-3970 |
公式サイト | https://sakemaruken.base.shop/ |
各種のSNSもチェック!
最新の入荷情報などはSNSで是非チェックしてくださいね!
他ではなかなか入手できないマニアックなお酒を幅広く取り揃えている「酒のまるけん」。無類のお酒好きもきっと満足できるはず。今まで飲んだ時がないお酒や珍しいお酒に挑戦してみたい人は是非立ち寄ってほしい。マキシマム ザ ホルモン好きももちろん遊びに行ってみて。
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