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“紡ぎ手”のストーリー

「小松園芸」由利本荘に根付いた老舗園芸店。時代の流れにマッチした新たな商品作りに親子2代で挑戦中!

小松園芸ポスター

由利本荘市役所から徒歩数分の場所に位置する「小松園芸」は、生花全般をメインで手掛けている園芸店だ。

元々は、店主の小松みどりさんが従業員さんと一緒に長年切り盛りしていた。その後、従業員さんの退職を機に、北海道から帰郷した娘が本格的にお店で働くことになる。

最近は、ドライフラワー・寄せ植えなど世の中の流行やニーズを積極的に取り入れた新たな商品作りに娘と一緒に挑戦中だそうだ。

今回は、親子2代でチャレンジを続ける小松園芸の店主・小松みどりさん、そしてみどりさんの娘である彩菜さんにお話をうかがった。

結婚を機に園芸への道が開ける

みどりさんの写真

—–みどりさんの経歴を簡単に教えてもらえますか?

私の出身は金浦町です。金浦小・金浦中・本荘高校を経て東京へ行き、編集を学ぶ学校に2年間通っていました。

だけど私、卒業式の日程をすっかり忘れてしまって出そびれちゃったんですよね。

学校を卒業した後は広告会社で2年ほど働きました。その後、家庭の事情で由利本荘市に戻り、「株式会社せいわ」と言う洋服屋で約4年働きましたね。

今はもうないけれど、昔は由利本荘に何店舗もあったんですよ。

—–最初は東京で働いていたんですね。地元に戻って園芸店を始めたきっかけは?

結婚して小松園芸に嫁いだのがきっかけですね。それまでは植物にあまり興味がなく、水やりなんかもやったことがありませんでした。

当時知っていた花の名前と言えば、バラ・チューリップ・カスミソウくらいでしたよ。

その後色々あり、今は私がこのお店を経営していますね。かれこれもう30年ほど続けていますよ。

—–30年はとても長いですね。園芸と出会ってから変わったことはありますか?

フラワーアレンジメントを本格的に始めました。海外の有名な先生のもとで修業をしていた時もありますよ。

私って結構凝り性なので、一度ハマると突き詰めちゃうんですよね。いつの間にか大会にも出るようになっちゃって。

—–大会の結果が気になりますね!

トロフィー
数々のトロフィーが所狭しと並べられていた
トロフィー

全国大会のファイナリスト10数名に選ばれ、最終的に人気投票で全国2位になった時がありますよ。

—–全国2位とはかなりの実力ですね。培ったスキルを幅広く活かせそうですね!

実は20年くらい前、フラワーアレンジメント教室を10年ほどやっていたんですよ。並行して講師としても活動していました。

教室はもうやめちゃったんですけど、講師は今も続けていますよ。

当時は、フラワーアレンジメントが流行っていたので、多い時だと一度で50~60名も集まりましたね。今は20名くらいです。コロナの影響で参加者が減っちゃいました。

—–精力的に活動されていますね。彩菜さんと協力して新しいことにも挑戦しているとおうかがいしました。

そうですね。4年ほど前に北海道から帰ってきた娘がインスタグラムを紹介してくれたのをきっかけに、園芸に関する見識が凄く広がりましたね。

“今風の流行りの園芸”にSNS上で触れることで感化され、これまで取り扱っていなかったジャンルに取り組み始めました。

彩菜さんが吹き込んだ新たな風とは?

彩菜さんの写真

—–彩菜さん、改めてよろしくお願いします。彩菜さんが始めた取り組みについて教えてもらえますか?

これまで取り扱っていなかった色の花・ドライフラワー・苗物の取り扱いを始めたことですね。

ニュアンスカラーのカーネーション
ビンテージ感漂うニュアンスカラーが大きな魅力
ニュアンスカラーのカーネーション
ニュアンスカラーは若年層からの人気が高い
赤とピンクのカーネーション
ピンクと赤のカーネーションは王道の色だ
一般的な色のカーネーション
カーネーションの色味は多種多様

一般的な花の仕入れがこれまでは多かったんですけど、最近ではニュアンスカラーやくすみカラーの取り扱いも増えてきました。

たとえばカーネーションだと、今まではピンクや赤などの王道の色を中心に取り扱っていました。

最近は、ビンテージな色合いのニュアンスカラーと言うものが流行っているので取り扱い始めましたね。

ニュアンスカラーは若い年代の人に人気があります。10代の人も買いに来てくれるんですよ。

バラ
花々

花々
花々

ラナンキュラス ラックス
ラナンキュラス ラックス

また、ワックスをかけたような艶のある花びらが特徴的な「ラナンキュラス ラックス」と言う花もおすすめですね。

ドライフラワー
ドライフラワー

ドライフラワーの小さな花束
スワッグ

ドライフラワーの販売も始めましたよ。ドライフラワーの単体だけでなく、リースやスワッグなどの作品も販売しています。

ドライフラワーを作っている様子
ドライフラワーの作業風景

フラワーアレンジメントの技術を活用して母親がリースを作っているんですよ。

植木たち

苗物

苗物
苗物

苗物
ワイヤープランツ

あとは苗物です。市内の「花苗ハウス」で働いたのをきっかけに苗物に興味が芽生えたんですよね。それからうちでも本格的に苗物を取り扱うようになりました。

寄せ植え
寄せ植え

寄せ植え
寄せ植え

うちでは、複数種類の植物を一緒に植える『寄せ植え』に力を入れています。

一般品種のなかでも、八重咲きやお洒落なカラーなど量販店ではなかなか売っていないラインナップを意識して他店との差別化を図っていますね。

彩菜さんには、園芸の他にもこだわっているものがある

—–園芸以外にも凝っているものがあるとお聞きしました。

彩菜さん

インド刺繍リボン
インド刺繍飾り
インド刺繍の生地

インド刺繍
インド刺繍
インド刺繍のバッグ

インド刺繍リボン
インド刺繍リボン
インド刺繍リボン

インド刺繍リボン
インド刺繍リボン
インド刺繍

インド刺繍プロモ
インド刺繍プロモ

そうなんですよ。つい2か月ほど前から、インド刺繍リボンを使ったハンドメイドを趣味で始めました。

母親と同じく私も凝り性みたいで、気づけばこんなに揃えちゃっていました。

スマホやカメラに取り付けられるストラップ・髪飾り・バッグなど好きなものを気ままに作っています。

—–始めたばかりとは言え、かなりの本気度がうかがえますね。今後は販売する予定ですか?

マルシェやイベントでは既に販売しているんですよ。おかげ様で売れ行きは上々ですね。

—–クオリティがとても高いので、お店でも是非販売してもらいたいですね!

ありがとうございます。今はまだその予定はありませんが今後検討します笑。

—–小松園芸の今後がとても楽しみです!本日は取材に協力いただきありがとうございます。

「小松園芸」の基本情報

営業時間10:00~18:00(日曜定休)
駐車場あり
支払方法①現金

②QRコード決済
・R Pay
・PayPay
・メルペイ
・au PAY
電話番号0184-23-3218
公式サイトhttps://komatsuengei.com/

公式インスタグラムもチェック!

みどりさんと彩菜さん

最新の入荷情報などはインスタグラムで是非チェックしてくださいね!

みどりさんと彩菜さんにお話をうかがうことで小松園芸について詳しく知れました。取材中にもお客さんが訪れ、「小松園芸さんのお花を貰う機会が多いのですごく好き。だから自分でも買いに来た」と言っていましたよ。親子2人で協力し、時代の波に乗る小松園芸の今後の飛躍がとても楽しみですね。

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秋田 縫

秋田 縫

キャンプ・釣り・音楽に目がないアウトドアマン。アウトドア分野のフリーライター・フリー編集者として働く傍ら、ローカルメディアの運営を行う。この街の繋ぎ手となり、紡ぎ手と創り手を繋ぎたい。

秋田県由利本荘市の片田舎で生まれ育ち、高校卒業を機に県外へ。新潟・京都・大阪・東京での学生生活・社会人生活をへたのち、2023年に帰郷する。アウトドア分野を中心としたフリーライター・編集者として従事するかたわら、限界集落での田舎暮らしを謳歌している。 “紡ぎ手”が秘めているこの街の素敵なストーリーを、“繋ぎ手”となって、街の“創り手”である皆さんへ由利本荘の片隅から届けたい。

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